20081020

ダイアローグは危険


いま、隈研吾の「レクチャー/ダイアローグ」を読んでいます。ダイアローグ、つまり対話であり、この本は隈氏と様々な識者との対談をまとめたものです。
対話という形式は、文章も平易でとても読みやすいのですが、どうも観念論的な内容になりがちで内容が頭に入って来ません。(言葉は悪いですが)隈氏の言説はただでさえ一歩間違えると簡単に騙されるというか、根拠無く納得させられてしまうような仕組みになっていて、いつも困惑させられるのですが、ダイアローグと言う形式で語る隈氏はさらに危険です。
摩擦がほとんど無く、いくら掴もうとしてもするりと抜け落ちてしまうような感じ。トゲトゲしているよりつるつるの方が一見やさしそうで安心しますが、これには気をつけないといけません。