20110719

夏の神山ワークショップ

8月8日〜21日、徳島県の神山町でワークショップを行います。
町内にある「寄井座」という劇場及び隣接する寄井長屋の実測及び改修計画提案を題材に、町の未来像を描きます。今回作成する提案は、来年度以降に実施予定の改修工事の基本アイデアとして、今後ブラッシュアップされます。
最終日には、町の住人の皆様に向けてプレゼンテーションを行います。リアリティを持って、町の未来に対して何が出来るのか、真剣に考え、アイデアを練り上げることが求められます。ワークショップ期間中には町民の皆様へのヒアリングも実施し、インタラクティブな議論の中でアイデアを作成します。

神山町は日本中に数多ある過疎集落の一つです。人口は減り続け、高齢化が進んでいます。
しかし、この町はただの町ではない。
アーティストインレジデンス、ワークインレジデンスなど、世界中から町に人を呼び集める施策があり、毎年多くの人が神山に集います。しかもこれらの仕組みは、お祭り的、一時的な効果を狙うのではなく、生活に定着可能なモデルとしてとてもハイレベルにデザインされています。神山の人々はこの取組みを「創造的過疎」と呼びます。なんてクリエイティブな言葉!この取組みは、過疎集落の未来への姿勢として多くの注目を集めています。
過疎集落の話は、とても普遍的な問題です。中央と地方、都市と郊外や田舎、産業や流通の仕組み、計画と生活など、様々な場面に適応可能な問題を孕んでいます。過疎集落の問題に取組むためには、広い視野と相対的、包括的な思考能力が求められます。
この神山町から、建築の力を発揮した提案が求められています。建築に何が出来るか、悩む前に神山町に飛び込めば見えることがたくさんあります。実施を前提としたリアリティのある提案を、町の人たちに伝えていく。これ以上の機会はなかなか得られるものではありません。
ワークショップの講師は、芸大ヨコミゾ研助手の坂東幸輔 、芸大光井研助手の柏原寛、オルドス100にも参加していた須磨一清、そして伊藤が勤めます。我々も、真剣勝負でこのプロジェクトに取組みます。必ず、素晴らしい経験が出来ます。
神山ワークショップ、申込は7月27日まで!
申込はこちらから。皆様ふるってご参加下さい!!!

「寄井座」