20080111

ROUND ABOUT JOURNAL vol.3

ROUND ABOUT JOURNAL vol.3
藤村龍至とのメール対談掲載

20080103

2008

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

20071225

10+1 No.49

10+1 No.49 執筆

20071214

目黒ビル


目黒テナントビルのファサード改修が竣工しました。
8月の記事にも書きましたが、今回のテーマは「看板」です。

テナントビルにおいて、ファサードは重要な広告、看板スペースであり多くのテナントビルのファサードは商業的な要請がもたらす看板に覆い尽くされています。「かに道楽」のように、看板がものすごい存在感を持っている例もとても多い。一方で「テナント」とは常に入れ替わりを前提としたテンポラリーなものであり、テナントが変わる度に建物の外壁がまったくの別物に姿を変えるようなケースも珍しくはありません。
建物、ひいては街並の印象がテナントの商業的要請によって大きく方向付けられる、というのは決して好ましい状況ではありませんが、かといって看板を規制するルールを持ち込んでしまうような方法は、経済活動によって支えられているテナントビル、あるいは都市全体にとって自己矛盾的であり、持続力を持ち得ません。このような状況の中で、「テナントビルのファサード計画」とはいかなる意味を持ち得るのでしょうか。
ここでは、「看板」が建物のファサードと一体となるように計画しています。
看板を規制せず、拒絶せず、テナントの自由な経済活動を懐深く受け入れる。テナントの変化に左右されず、むしろその経済的代謝に自律的に呼応し、かたちや様相を変化させる。しかし根本的な質は揺るがない。そんな強度を持った表層を纏うことができれば、テナントビルのファサードが持つ意味も変わってくるのではないかと考えています。
テナントが決まって、看板が入った様子を見るのが楽しみです。

20071023

南方熊楠



ワタリウム美術館で開催中の、下記展覧会の展示計画をやりました。




「クマグスの森展」南方熊楠の見た夢
会期:10月7日(日)〜08年2月3日
開館時間:11:00〜19:00(水曜日は21:00まで)
会場:ワタリウム美術館
会場設計:藤原徹平+伊藤暁+平辻里佳+川口圭介
http://www.watarium.co.jp/exhibition/0709kumagusu/index.html

今回の計画は、たくさんの学生さんの協力のもと、セルフビルドで製作を行いました。
南方熊楠という、巨大な才能と異様な執着心を併せ持った奇人の魅力をしっかりと感じて頂ける計画になっていると思います。
熊楠の直筆スケッチが多数展示される機会もとても稀少。
一枚一枚は小さな物ですが、その中にびっしりと書き込まれたメモからは凄まじい気迫が伝わって来ます。
ぜひご覧になって下さい。

20070930

10+1 No.48

10+1 No.48 執筆

20070828

看板

ブラジルのサンパウロで、なにやらすごいことが行われているようです。
http://pingmag.jp/J/2007/08/27/sao-paulo-no-logo/
なんと、看板、広告などを法律で禁止してしまったとのこと。
目的は「街をきれいにする」ことらしいですが、こういう法律が実現したという事態には驚かされます。
日本でも屋外看板広告は街中にあふれていますが、あれが全部なくなったらどんな風景になるのでしょうか?
街はきれいになるのか?
日本で実現するとこにはリアリティを感じづらい出来事です。あるいは、Web等の広告が高度に発展し、街頭広告が費用対効果的に効率が悪い、というようなことになれば、自然と広告の無い街の風景が実現するのかもしれませんが。

個人的には、屋外看板広告に対してそれほど否定的な思いを抱いてはいません。
美しいとは思っていないけれど、それは広告があること自体に問題があるのではなく、そのあり方の問題だと思っています。
きれいな建物にとんでもない看板広告が掲げられている様子を目の当たりにしてがっかりすることもありますが、社会が自由な経済活動を基盤としている以上、看板の存在自体を否定してしまっては本質的な解決に向かいません。

いま施工中のテナントビルファサード改修は、そんなことを考えながら計画した物件です。
テナントビルである以上、いずれ看板が設置されることは明らかです。
その状況を否定せず、拒絶せず、前向きに受け入れる。テナントの変化に左右されず、むしろその変化にきちんと呼応し、様相を変化させる。けれども全体的な質は変わらない。そんな強度を持ったファサードが実現出来れば、テナントビルが街に発するメッセージも変わってくるのではないかと考えています。10月末竣工予定。

それにしても、サンパウロで、政治を動かし経済に影響を与えていくほどダイナミックな「街をきれいにしたい」という思いが渦巻いている様子には少なからず感動を覚えました。