「磯崎新の『都庁』」を読了。
平松剛の著作は初めてでしたが、なんてわかりやすい文章を書くのだろうと感心。
先日「
建築設計お仕事ガイド」のトークショーをやった際に、「建築の言葉はなぜこんなに難しくなったのか?」という話題がでたのですが、諸悪の根源として名前が挙がったのが磯崎氏でした。彼が若くして万博などの政治的イベントに巻き込まれ、様々な力学の渦の中に建築が飲み込まれそうになっているのを目の当たりにした時、なんとかそれを食い止めるために言葉の力に頼らざるを得なくなったと。
この時代に踏ん張った磯崎氏の、時代と格闘する苦悩は様々な彼の著作からも伺い知ることができます。
そんな「難しい建築」の代名詞とも言うべき彼の仕事を、こんなに簡単に記述できてしまう平松氏はタダモノではない。
僕も、普段自分の仕事を説明する際に使っている言葉について考えさせられる一冊でした。
1 件のコメント:
こんにちは。
私もこの本、読み終えました。
おっしゃるとおり読みやすい文章、でも、とても魅力ある表現で、分厚い本ながらあっという間によんでしまいまいました。
面白い本でした。
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