第二回の登壇者は写真家の山岸剛氏と建築家の青木弘司氏です。
「建築と地域性」第一回の議論を通して浮かび上がった問題点は、場所の固有性を建築の発想の手掛かりとする場合、我々は何を抽出できるのか、ということでした。
街並や風景、地形や気候風土など、「場所」が持つ特徴は数多ありますが、これらの要素が持つメッセージは一見とてもわかりやすいため、ともすればかなり粗い解像度のまま、直接的に建築に取込まれてしまいます。しかも、この方法はとても「簡単」であり、時として地域に対する深い眼差しが無くとも許されてしまう免罪符のように機能します。この短絡の罠が、あたかも最適な地域への姿勢であるかのように振る舞うことには強い危機感を持たざるを得ません。短絡を乗り越え、建築を、建てられる場所や社会、時代に定着させていくためには、地域性と建築の創作を接続するための新しい回路を見つけること、地域性を高解像度で読み解く力を持つことが重要となります。連続トークセッション「建築と地域性」では、そのための論理を導き出し、実践へと繋げていくための対話を進めていきたいと考えています。
第二回のセッションは写真家の山岸剛氏、建築家の青木弘司氏とともに、場所への眼差しについての思考を拡げていきます。今回は、サブテーマを「人工と自然」とし、お二人それぞれの活動を人工と自然という観点からお話頂くところから議論をはじめていきたいと考えています。
■開催概要
テーマ:「人工と自然」
登壇者:山岸剛(写真家)、青木弘司(建築家)
モデレーター:伊藤暁
コメンテーター:平瀬有人
日時:1月27日(金)19時30分〜 (19時開場)
場所:STUDIO4(東京都品川区小山4-7-15 石神ビル2F)
入場料:1,000円(ワンドリンク)
申込:お名前、人数、連絡先を明記の上、 office(a)satoruito.com 宛にメールでご連絡下さい。
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