20120116

「建築と地域性」第二回のご案内


第二回の登壇者は写真家の山岸剛氏と建築家の青木弘司氏です。



「建築と地域性」第一回の議論を通して浮かび上がった問題点は、場所の固有性を建築の発想の手掛かりとする場合、我々は何を抽出できるのか、ということでした。
 街並や風景、地形や気候風土など、「場所」が持つ特徴は数多ありますが、これらの要素が持つメッセージは一見とてもわかりやすいため、ともすればかなり粗い解像度のまま、直接的に建築に取込まれてしまいます。しかも、この方法はとても「簡単」であり、時として地域に対する深い眼差しが無くとも許されてしまう免罪符のように機能します。この短絡の罠が、あたかも最適な地域への姿勢であるかのように振る舞うことには強い危機感を持たざるを得ません。短絡を乗り越え、建築を、建てられる場所や社会、時代に定着させていくためには、地域性と建築の創作を接続するための新しい回路を見つけること、地域性を高解像度で読み解く力を持つことが重要となります。連続トークセッション「建築と地域性」では、そのための論理を導き出し、実践へと繋げていくための対話を進めていきたいと考えています。
 第二回のセッションは写真家の山岸剛氏、建築家の青木弘司氏とともに、場所への眼差しについての思考を拡げていきます。今回は、サブテーマを「人工と自然」とし、お二人それぞれの活動を人工と自然という観点からお話頂くところから議論をはじめていきたいと考えています。

■開催概要
テーマ:「人工と自然」
登壇者:山岸剛(写真家)、青木弘司(建築家)
モデレーター:伊藤暁
コメンテーター:平瀬有人
日時:1月27日(金)19時30分〜 (19時開場)
場所:STUDIO4(東京都品川区小山4-7-15 石神ビル2F)
入場料:1,000円(ワンドリンク)

申込:お名前、人数、連絡先を明記の上、 office(a)satoruito.com 宛にメールでご連絡下さい。

20111225

「感じる服 考える服」展 図録

シアタープロダクツ展示計画掲載

20111202

トークセッション「建築と地域性」のご案内

建築家の末光弘和氏、佐々木夕介氏をお招きして、トークセッションを開催します。

今回のトークセッションでは、東京と福岡に拠点を構えて活躍しているSUEP.の末光弘和さんと、大学時代から北海道の室蘭市で活動を続けているgl(佐々木夕介さん・関口聡美さん)に登壇していただき、個別的な実践の場から日常的に考えられていること、地方特有の問題等を伺いたいと考えています。
 気候条件や歴史的な背景等、その地域のリアリティの読み取り方、あるいは、各々の建築家に固有の原風景に注目しながら、新しい地域性を浮かび上がらせたいと思っています。たとえばスイスのクラウビュンデン州で活動しているピーター・ズントーが手掛ける建築のように、新しい地域性は、その場所に空間的な枠組を与えつつ、創作の論理として普遍的なフレームを導き出すのでは、と期待しています。(文責:青木弘司)


■開催概要
テーマ:「建築と地域性」
ゲスト:末光弘和氏、佐々木夕介氏+関口聡美氏(gl)
モデレーター:青木弘司
コメンテーター:伊藤暁
日時:12月19日(月)19時30分〜(19時開場)
場所:STUDIO4(東京都品川区小山4-7-15 石神ビル2F)
入場料:500円


申込:お名前、人数、連絡先を明記の上、office(a)satoruito.com宛にメールでご連絡下さい。

20111201

シェアオフィス入居者募集!

伊藤暁建築設計事務所が入居している武蔵小山STUDIO4で、シェアオフィスの入居者を募集します。興味のある方は office(a)satoruito.com までご連絡下さい。

【フリーアドレスエリア】
1820mm×910mmのデスク4台を共有する形式です。
■利用料(水道光熱費込み)
フル会員 30,000円(利用時間 9時〜24時)
二束わらじ会員 20,000円(利用時間 平日18時〜24時、土日9時〜24時)
■設備
無線LAN、FAX、カラーレーザープリンタ(カウンタ制)、トイレ、給湯室

【固定デスクエリア】(一名のみ募集)
1200mm×750mmのデスクを占有する形式です。別途打合せデスク、本棚等あり。
■利用料
37,000円(共益費別)
水道光熱費 5,000円/月
通信費 3,000円/月
■設備
インターネット、FAX、カラーレーザープリンタ(カウンタ制)、トイレ、給湯室

■所在地
東京都品川区小山4-7-15 石神ビル2F
東急目黒線「武蔵小山」駅 徒歩3分

現在STUDIO4には、建築、インテリア、グラフィック、WEBデザイナーや染色アーティストなどの入居者がいます。
お互い交流や刺激を受けながらのシェア環境はとても良好。
詳細はお問い合わせ下さい。
内見だけでも受付中。お早めにどうぞ!

※画像は固定デスクエリア

20111108

メタボリズム展レビュー

森美術館で開催中の「メタボリズムの未来都市展」レビューを執筆しました。「建築文化シナジー」のサイトに掲載されています。

20110913

林知充氏レクチャーのご案内

エストニアで活躍している日本人建築家、林知充氏のレクチャーを行います。
日本とアメリカで建築を学び、ラファエル・ヴィニオリ事務所勤務の後にエストニアを活動の場にした林さん。何が彼をエストニアに呼び込んだのか?エストニアでの建築家のあり方とは?
世界を相手に建築を考えるには、世界各地のローカルを知ることがとても重要です。この重要な機会をお見逃しなく。
林さんの作品は、こちらのウェブサイトでも見ることができます。



■林知充氏レクチャー
・日時:9月30日(金) 19時半〜
・場所:STUDIO4 東京都品川区小山4-7-15 石神ビル2F
・入場料:500円
・申込:お名前、人数、連絡先を明記の上、  office(a)satoruito.com 宛にメールでご連絡ください。

20110719

夏の神山ワークショップ

8月8日〜21日、徳島県の神山町でワークショップを行います。
町内にある「寄井座」という劇場及び隣接する寄井長屋の実測及び改修計画提案を題材に、町の未来像を描きます。今回作成する提案は、来年度以降に実施予定の改修工事の基本アイデアとして、今後ブラッシュアップされます。
最終日には、町の住人の皆様に向けてプレゼンテーションを行います。リアリティを持って、町の未来に対して何が出来るのか、真剣に考え、アイデアを練り上げることが求められます。ワークショップ期間中には町民の皆様へのヒアリングも実施し、インタラクティブな議論の中でアイデアを作成します。

神山町は日本中に数多ある過疎集落の一つです。人口は減り続け、高齢化が進んでいます。
しかし、この町はただの町ではない。
アーティストインレジデンス、ワークインレジデンスなど、世界中から町に人を呼び集める施策があり、毎年多くの人が神山に集います。しかもこれらの仕組みは、お祭り的、一時的な効果を狙うのではなく、生活に定着可能なモデルとしてとてもハイレベルにデザインされています。神山の人々はこの取組みを「創造的過疎」と呼びます。なんてクリエイティブな言葉!この取組みは、過疎集落の未来への姿勢として多くの注目を集めています。
過疎集落の話は、とても普遍的な問題です。中央と地方、都市と郊外や田舎、産業や流通の仕組み、計画と生活など、様々な場面に適応可能な問題を孕んでいます。過疎集落の問題に取組むためには、広い視野と相対的、包括的な思考能力が求められます。
この神山町から、建築の力を発揮した提案が求められています。建築に何が出来るか、悩む前に神山町に飛び込めば見えることがたくさんあります。実施を前提としたリアリティのある提案を、町の人たちに伝えていく。これ以上の機会はなかなか得られるものではありません。
ワークショップの講師は、芸大ヨコミゾ研助手の坂東幸輔 、芸大光井研助手の柏原寛、オルドス100にも参加していた須磨一清、そして伊藤が勤めます。我々も、真剣勝負でこのプロジェクトに取組みます。必ず、素晴らしい経験が出来ます。
神山ワークショップ、申込は7月27日まで!
申込はこちらから。皆様ふるってご参加下さい!!!

「寄井座」